斎藤ちさとのウェブログ CHISATO SAITO weblog

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2018年の5月備忘録



先日無事終えました茶の実倶楽部、茶遊会での展示は、
従来の『展覧会」ではなく「非インテリアとしての室礼」ということを考えた試みでした。
このイベントを通して色々と考える機会をいただいたように思います。

まず、基本的にホワイトキューブを想定して制作(と額装)をしてきた経緯がありまして、
茶の実倶楽部の空間がそうでないことから、
このナチュラル系の空間に白い額をかけるのは異物をはめ込むようで当初抵抗がありました。
もしかして作品にとって良くないのではないか?と。
しかし、お茶室の室礼という観点から考えれば、お茶室は当然ホワイトキューブではない。
だったら異物として存在しても良いのではないか。
今回の展示を通して、ある面でホワイトキューブからの呪縛が解けたと思っています。
これは今後に繋がる地味に大きな収穫と言えそうです。
また、茶の実倶楽部の空間にはコントロールできるライトがないので作品を個別にライティング
することができません。
そのことも当初躊躇しましたが、お茶室の光は本来自然光だった。とハタと気付いて
今ままでの展示条件とは違う環境ですが、あえてそれでやってみようと思いました。
日中のイベントということもありますが
ほぼ自然光の空間というのも初めてのことでした。
これに関しては、率直に言えば考慮の必要があり、今後の課題です。

作品の構成に関しては
新茶=煎茶の新年。茶屋の新年。を迎える大切な行事でもありますので、
生命の新しいサイクルということをまず頭に置いて、
茶の樹や葉や花をモチーフにしたカットを骨組みに構成しました。
2009年に作った初期のもの、2010年2014年に制作したもの制作時期も
揃えずバラバラのものを集めて構成するというのも、ずっと試してみたかったことで、
ここにきて、ようやく実現できたと。
個人的にはささやかな試みをいくつか試させてもらえた、改めてありがたい機会でした。