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どこでも山居


すごく昔に読んだリチャード・バックの小説に
現代の奇跡は聖地ではなくキオスクの前で起きる。

といったくだりがありました。
最近ふとこの言葉を思い出して、本当に奇跡も悪夢も
ごくありふれた場所で起きるのが今の時代だと
しみじみと感じ入ったのですが。

今取り組んでいるこのシリーズは室町時代の茶人宗珠が発した言葉
「市中の山居」にヒントをもらって始めました。
この言葉は、都市の中の茶の湯のあり方を明確にしている言葉ですが、
現代のようなせわしない。
(テロリズムなどの)危機感不穏感に満ちた都市で、
静寂を求めて特別に囲ったようなスペースを、さらに圧縮させた場を持つことで
いついかなる時やところでも心を静寂に保つこと必要があるのではないか。

そこで考えているのが
露地や軸や花や庭の効能を備えた
全ての場所を山居と思えるような心持ちを誘う極小の空間を作るには?と。
小さな紙で出来たテーブルマットにそのような機能を詰め込もうと
試している画像です。
イメージを印刷した紙さえあれば、どこでも茶の湯の場になるような。
その上でお茶を飲む。
お点前してもいいし、しなくてもペットボトルでも缶コーヒーでもいい。

いついかなる事態にも備えるため、
心を静かに保つため
この酷い時代を生き抜く強さをたくわえるために。

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