人間と花の付き合いは古く、6万年前のネアンデルタール人が哀悼の意を表すべくお墓に
大量の花を撒いていたことが解っています。
それからさまざまな歴史を経て、日本では室町時代に京都で「いけばな」が成立します。
江戸時代には文化人として名高い後水尾天皇の庇護のもと、
身分の貴賎を問わず町人から貴族までが競って熱中する芸事として発展しました。
もともと床の間にいけられていたいけばなは、背景に掛け軸が掛けられ、前景に花を立てる
「掛け軸+立花(いけばなの原型)」として成り立つ空間の芸術でした。
志村さんの食花は「食べるいけばな」であると同時に、花を水平に置いて見るいけばなでもあります。
この「水平いけばな」の下面に掛け軸を倒したものと見立てたお盆を斎藤ちさとが制作します。
30分ほど斎藤がいけばなの成り立ちについて簡単にお話した後に、
参加する方がお盆の上に食花菓子<スイーツとしてのいけばな>を配置して、
小さなインスタレーションを見立ててから
美味しくいただく。ミニワークショップ付きのカフェです。
(志村みづえ)いけばな作家
1975年草月流いけばなを始める
1987年株式会社博報堂 勤務を経て いけばな教室主宰
草月流家元勅使河原宏、草月造形科にて彫刻家 井上武吉、建畠覚造に師事
2012年6月韓国の慶星大学校にていけばなのワークショップ開催
現在 いけばな・食花・ウェディングフラワー等。花や植物を素材に幅広く活動している。
(斎藤ちさと)美術家
草月流いけばな作家の祖母の影響で幼少の頃から花や植物に親しんだことから、
古今東西の花の文化に興味を持っている。
1996年女子美術大学大学院美術研究科修了。
2007年より東京農業大学農学部非常勤講師。
◆日時2014年5月31日(土)@gallery園
1)11:00〜12:30
2)14:00〜15:50
3)16:00〜17:30
各回 90分 定員10名
参加費 2000円 食花菓子(5品)+飲み物+ミニワークショップ
会場 gallery園
112-0012 東京都文京区大塚5-36-2
http://7thwave.info/gallery-en/
03-6324-8389(Faxも同じ)
ご予約はご希望の時間帯を明記して
または chisato(α)nana.or.jp (←@にして送信してください。)
までよろしくお願いいたします。