試作や思索やただのさえずり

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仏教だと思ってた
インドで仏教の復興運動をしている佐々井秀嶺師の半生を綴った「破天」を読んだ。
発祥の地で壊滅したとされる仏教を、日本から来た外国人の師が40年に渡って命がけで
復興させようと運動している。
900年あまり中世のヨーロッパで排斥されていたギリシア哲学がイスラム世界で保存されて
ルネサンス期に復活したように、
仏教がインドで外国人僧の手助けで復活することが現実になろうとしている。
お恥ずかしながら全然この方の存在を知らなかった。
信者は主に、ヒンドゥ教でカースト外とされる不可触民たち。
カースト制度から自由に生きる事を求めて改宗する人が多いのだという。

読んでいてとにかくカースト上位のヒンドゥ教徒との軋轢がすさまじい。
ことごとく活動を邪魔され、そのたび不屈の精神で抵抗するインドの仏教徒たち。
あのガンジーですら、カースト制を解体しなかったということで、インドの仏教徒からは
憎まれている。とにかく今までの自分の常識が覆されることばかりが書かれている。
ヒンドゥ教が解らない。。。
聖典のヴァガヴァッド・ギーターは読んだけど(素晴らしいです)、現地の実情がわから
ないので、中公新書の入門書を買ってみて解ったのは。
実は、ヒンドゥ教の風習は日本の社会に無意識レベルで浸透しているということだ。

江ノ島や安芸の宮島などの神社で祀られている弁財天(正しくは弁才天)はもともと
ヒンドウの女神、サラスワティ。
出雲大社が祀っている大国主は大黒天=シヴァ神。
お寺の仏像まわりにいる阿修羅 梵天 帝釈天 閻魔大王なんかも元はヒンドゥの神々。
先祖供養の考え方もヒンドゥのもの。

ブッダは「葬式はバラモンに任せろ」と言った。仏像や仏壇を作れとも先祖を拝めとも言っていない。全ての執着から離れサイの角のようにひとり歩め。だもの。
日本の仏教がバラモンに任せたはずの葬式お墓中心なのがずっと不可思議だった。
お・か・し・い・な・ぁ。
と思ってた長年の謎が解明した。

教典以外はもともとヒンドゥの風習を吸収合併して展開。
日本人の奥底にはヒンドゥ教があった。
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