ウェブサイト http://geppei.com/06_saito/cs_index.html
いけばなBlog http://contemporaryart.geppei.com/
インスタ https://www.instagram.com/saitobandochisato/
<< September 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
不要不急のマスク1
今年はご存知のように、大学の仕事がオンラインに切り替わりました。
あまりに怒涛の日々でしたが、収穫もありましたので記録しておこうと思います。

私の担当は講義枠です。
学生さんの通信環境に配慮すべく基本はオンデマンドの資料を毎週ごとに配布して
自習していく形です。
大学から基本指定されたオンデマンドの資料は、 パワーポイントに音声をつけてスライドショーを作成する。
という形式でした。こうやって書いていると簡単なのですが、
音声を付ける。というのがなかなかうまく出来なくて
録音して再生に耐える話が採れずに日々悪戦苦闘の連続。気づいたら前期が終わっていたくらい。
声優さんやアナウンサーや声の仕事の方々は凄いです!

双方向の授業も後半から許可されて、大学の大人数ZOOMが使えるようになり
3回ほどオンライン双方向授業を試みました。
最初はダダ・シュルレアリスムの回に行ったフロッタージュのワークショップ。
この時初めて画面越しに学生さんたちと対面して
なかなか楽しかったです。
教材の動画も作りました。 フロッタージュしてみよう
また授業のフォローというか主に連絡ですが、授業twitterアカウントを作り
鍵のない学生さんのアカウントは極力フォローして彼らの気持ちも覗かせてもらったり。
今までにない経験でしたね。学生さんからも協力的な人が出てきてフォローしてもらって
なんとか終了できたと思います。ありがたい。

枠としては講義なのですがここ数年は課題に制作を取り入れています。
最初は恐る恐る始めましたが、どうやら文科省が推奨するアクティブラーニングとも
合致するようで教務の方からも喜ばれているのが解り、のびのびやらせていただいてます。

今回は今年のキーワードとも言える「不要不急」をテーマにしたマスクをお題にしました。
役に立たないマスクです。
2回目のZOOMではマスク作りの説明会というかヒントのようなものや
過去の課題フロッタージュ作品なども紹介して制作意欲を鼓舞して、
あとは私としては何が出てくるか待つだけ。

出題は以下の通り

::::::::::::::::::::::::::::::::::::

課題1:『不要不急マスク』
不要不急の意味を自分なりに解釈して、場合によっては役に立たないマスクを作り、
装着した自撮り(撮ってもらっても可)画像を提出する。

マスクは紙や布やその他の素材を工夫して使用してコラージュして作る。
デザインは自由。マスクのようでありながらマスクの機能から逸脱しているもの。
顔出しが嫌な人は顔全体を覆うデザインを考える。


2020年は全世界で多くの人々がマスクをつける光景が広がりました。
ウィルス感染拡大防止の観点から医療従事者やソーシャルワーカーの方々はもちろん、
実は私たちにもそれぞれのマスクに救われた・誰かを感染させずに済んだ場面があったと思います。
このコロナ禍(または渦)により、マスクは私たちの身体の一部となり欠かせないものとなりました。

一時は入手が難しくなったマスクですが、現在は市中で気軽に手に入る状況に回復しています。
そこで「不要不急」のマスクを考えて自作して自分で着けてみましょう。
素材やサイズやデザインは自由ですが、DADAとシュルレアリスムの回で説明したコラージュの技法を
参照してみても面白いと思います。(立体のコラージュ)
提出の際、顔出しが嫌な人は顔全体を覆うデザインを考えましょう。
また衛生面には充分注意して取り組んでください。
役に立たなくて構いません!独創的な表現や解釈お待ちしています。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::

結果かなり面白い試みが集まりました。
自撮りすることは自画像を作るような意味もあり、
撮り方を工夫することでパフォーマンスとして演じる要素もあり、
過酷な量の課題提出をこなしながら、頑張ってくれた方が多く心を打たれる想いでした。
内容的にも生物を扱う農学部ならではの(美大生には出来ないであろう)表現も目立ち、
この経験が彼らの今後に生かされることを願うばかりです。

3回目のZOOMはつい数日前、学生さんからのリクエストがあり課題の講評会を行いました。

不要不急をテーマにしたマスク。
参考資料として、面白い画像をネットから採取したり、友人のコイケジュンコさん
面白いマスク作品を作っていたので、資料協力いただきまして、
コイケ作品に影響されたものがたくさんありました。
ありがとうございました!!

コイケジュンコ「ダダ漏れマスク」↓


2に続く。。