斎藤ちさとのウェブログ CHISATO SAITO weblog
嗜好品としての『茶』を巡るあれこれから藝術を眺めたり。

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庭巡り
 

先週に昨秋受講した庭園倶楽部で紹介された庭園の中で、「必見」
とされた京都の庭を見てきました。

上の写真は妙心寺の退蔵院・狩野元信作の庭です。
朝6:30の新幹線で9時前に京都着。(JR東海の日帰りパックで2時間タクシー付き)
妙心寺退蔵院→龍安寺→大徳寺大仙院・高桐院→本法寺→銀閣寺→錦小路で
鱧の蒲焼きを買う→南禅寺に行ったけど時間切れ。
という一日でした。

退蔵院はお堂の縁側から見ると、小さな空間にダイナミックな宇宙が凝縮
されているかのような素晴らしい体験。。。
この庭を見ている時にドードォとかゴゥゴォみたいな音が聞こえた気がしていて、
何だろうと考えていました。
枯山水は水がないわけで、ないゆえに自分の脳が勝手に水を連想していたのかも。。


上)退蔵院の杉戸 下)ナマズ

龍安寺と大徳寺では天気なのに雪が降っていて、お庭がキラキラした空間になっていて
感激しました。いつまでも佇んでいたくなる。
ここでもダイナミックな宇宙的な広がりを感じました。
室町時代に成立した枯山水の庭は見る場所があらかた定まって
いて絵画に対峙するような態度や視点でみるのがコツだそうです。
にしても3Dの空間なわけで、その3Dの中に取り込まれるような不思議な体験でした。

(対して江戸時代に成立した大名庭園は回遊式と言ってぐるぐるめぐっていろいろな場所
から見るのだそうです。)



東山から市内。
銀閣寺は全体的に下世話な観光地というか。。。。
個人的に、江戸時代に後付けされた砂盛りの向月台と銀沙灘もハテナ?
と感じました。

本当は銀閣の元ネタになっている西芳寺も見たかったのですが、見学には写経が必要で、私は写経に最低一時間かかるので、今回は泣く泣くあきらめました。
近々必ず訪れたいです。

そもそも何故庭園かというと、太田博太郎著「床の間」に

枯山水といけばなは成立の時期がだいたい重なっていて、枯山水の庭には
花がない。庭から花が消えて床の間に出現したのではないか?

という記述があり、ピンときているのです。


そして昨秋、庭園倶楽部の講義で庭園の植栽といけばなのメソッドには共通項多数
あることがわかりました。

左)天文14年(1545)の奥書をもつ専栄伝書の図中にみえる立花骨法図。枝の名称を「真一・副二・副請三・真隠四・見越・前置・流枝七」と明記してあります。右)進士五十八「日本の庭園」より。

いけばなは植栽の方法を更に圧縮させた感じですね。
↑来週開催するいけばなの会ではこのあたりにも触れるつもりです。

太田博太郎博士の何気なく書かれた一説は、
私に作品のヒントになるインスピレーションを与えてくれています。
庭といけばなの理念をシャッフルさせて美術に組み込んで作品が作れないかと。

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