二河白道図です。
浄土宗系の仏教の教えで有名な図ですが、
極楽浄土に行く白い道 の両脇を火と水の地獄が挟んでいて、
ゴールで阿弥陀如来がおいでおいでをしているというもの。
最近ふとこの作品とバーネット・ニューマンの「ワンメント」
というシリーズは同じ世界を描いているのではないかと思い至りました。
褐色の画面にオレンジの線が引いてあるのですが、
ニューマンは画面に縦線が引いてある作品を描きまくったアーティストです。
このたて線、いろいろな解釈があるのですが代表的なのは
キリストが処刑される前、十字架を担いでゴルゴダの丘まで上がった道を
表している。
というものです。
この線と二河白河図の線
一方はキリスト教に、もう一方は仏教に基いているわけですが、
同じものを表しているのではないか。
と最近ふと思い至ったったのです。
そんなことを考えながらカメラを構えたらこんな構図の作品を撮っていました(笑。
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