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1メートルの壁
信頼している額屋さんから
「写真も1メートルを越えるといろいろ出てきますから、マット+額という方法に拘らない
で時間をかけて納得いくまでリサーチした方が良いですよ」
とアドバイスをもらった。

最近、意外にもスタンダードな額+マットという組み合わせを気に入っているのだ。
しかしマットも大きくて幅125cmくらいだから、余白を考えると
マット+額という組み合わせは90cmくらいが無難なところのようで。
1メートル超えのサイズでは別の方法を考えざるをえない。
ここのところその筋の人に聞いて回っている。

写真が大きいと画面が湿気で波打ってくるとか、それをどう平滑に保つとか、
裏打ちが必要とか、写真に糊はやはり大敵なのではないかとか、しかしそれは背に腹は替えられないことだ。とか、
写真を綺麗に見せるための技術も常識も変わってくることを目の当たりにして、
今更ながら驚くことしきり。

その壁は1メートル。
鹿島神宮にて0924
時々神社に行きます。
なんという理由もなしに、何となく好きというか、神社仏閣教会はどれも好き。
母方の親戚に神職の方がいて、学生の頃明治神宮でおみくじ売りのバイトもしました。
好きな神社はたくさんあり過ぎますが、近場で特に好きなのは、鹿島神宮と大宮の氷川神社。
あと箱根の九頭龍神社も相当良いです。
足を踏み入れてしばらくするとアドレナリンが放出されるのが分かります。
下手すると電車やバスに乗った時点でヤバイ感じがしてきます。
好きなバンドのライブに仕事抜け出して行くみたいなテンションです。








鹿島神宮でのお目当てはこの奥宮。

せっかくなので、本殿近辺で泡も撮ってきました。





地味渋


昨日、仕事の関係で綱町三井倶楽部という、三井財閥の大邸宅だったところに行ってきました。
館はジョサア・コンドルという人の設計した重厚な建築ですが、中にはイギリスの近代絵画が
ところどころにかかっています。
茶系の色合いの作品が多くて。渋めのテイスト。
ターナーもありましたが、これまた、あの光と蒸気という感じのターナーじゃなくて、
渋くて地味なのです。
キャプションを何度も確認しちゃいました。

待機中に、お客様と館の方との会話が聞こえました。
客)絵がたくさんかかっていますね。
館)当館のようにお客様を迎賓するための館は、お客様が引き立つように地味な色合いの
  絵で統一しております。
客)ピカソやマチスのような明るい色使いではだめなのですね、、、。

などと話ながら前を通りすぎてゆきました。
絵は確かに芸術という機能以外に調度品という機能もあります。
セレブが公的な目的で芸術を購入する場合、渋いものを選ぶ。
地味の需要には意味があることに改めて気づきました。
その理由はもちろん一つではないだろうけど。
そして、絵を生業にする人は、明るいイメージで売っていても、時には暗い作品も描いて
しかもちゃんと売っていたりするんですね。
参考にしよ。