松戸アートラインにて滞在制作した530枚の水彩画はこのような動画に組んで上映しました。
このプロジェクトを知ったのは、父の葬儀が終った直後。
これから何しようかな。。
と漠然としていたところ、近所の居酒屋で偶然チラシを見てアプライしたのです。
地域密着系アートプロジェクトやレジデンスは実は今まであまりご縁がなく、
強い興味もなかった。
しかし、テン年代に入り、自分の身の回りの環境の変化を強く感じる時期でもあり、
自分の足元を見つめ直すには良い機会になるじゃないか。と。
ともかく、守りに入らず今までやらなかったことをやってみることが重要なんじゃない。
というような。
近代の美術というのは、産業化社会に写真が登場して絵画が純粋化=抽象化していった。
それはいわば般若心経で言うところの「色即是空」という捉え方に似ているのではないか
と考えています。
今は社会が情報化してきて、「色即是空」の空にいきっぱなしでは済まなくなっていて、 「色即是空〜空即是色」を循環させることがキモなのでは。。
などど考えて作った作品です。
半年前を思い起こすと、アーティストファイル+M7でのダブル展示が終わり片付けなど
して、志村みづえさんと農大用にいけばなの授業を準備したりして、のんびりしていました。
父はその頃から痩せてきたのですが、まだゴルフに行ったりして普通に動いていて、
まさか あんな急ピッチで逝ってしまうとは思わなかったです。
さすがの母も熱中症にかかり、弟は熊谷勤務。
「延命治療はしない」などのシリアスな局面でのやりとりは私も担うことになり、
夏はひたすら暑くてあっと言う間にすぎてしましました。
秋口から、松戸アートラインに参加して、若い作家たちとお互い作品を通して交流できて、
ようやくリセットかかったなぁ。というところでしょうか。
またツイッターで、本職の僧侶の方の友人や知人ができました!
彼らとの交流を通して学んだことからなにかできれば。。と気長にですが、考えています。
2010年は父以外にも親世代の親しい方が何人か亡くなって、自分が大人にならなくちゃ。 とひりひり感じた年。
来年はどんな年になるか、まだ予測が立たないですが、 いつだって想定外のことだらけ
に対応しながら生きてきたのだから、 その都度考えて最善を探りたいと思っています。
2011年も映像や写真やいけばなの研究と進めていきたい所存ですので、
どうぞよろしくお願いいたします。
それでは良いお年をお迎えください!!
斎藤ちさと