米粒書画
2024.02.12 Monday
茶漬け画は現在265食目となり、目標の366食まであと101食。
同時に次のステップも見据えた動きを始めています。
旧作、rice dot drawingのシンバージョン
仮題「米粒書画」の試作を始めています。
この試作や茶漬け図について、
snsに投稿した画像に問い合わせを何件かいただいたので
一旦テキストにまとめてみました。
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米粒書画
2022年の夏、生成AIに一瞬で書き出させた絵がSNSから流れてきた。
それらの生々しい感触に「これからすべき表現」をどうすれば良いか考える。
と同時に、AIが「リアルっぽい」絵を描くならば人間なら下手でも描いてみようと思った。
美術の歴史で19世紀に写真術が登場した時、新しい表現を探る画家たちは写真のように描くことを捨てた。
その歴史に倣うなら、AIとは別のリアリティが必要ではないか。
今こそ下手な絵を描きながら考える時ではないか。
21世紀のSNSには大量の食べ物が投稿される。
その多くは普段使いの褻の食ではなく、見栄えの良い食事やティータイムだ。
ならばAIへのカウンターとして描くものは「映える」ものであってはならない。
私たちの命や身体を支える日々の食事
その食事の中でも褻の代表的な食「茶漬け」を拙いデッサンで記録することにした。
お茶をご飯+αにかけて食べて記録可視化する「茶漬け図」である。
生活と生活の合間を抜って少しずつ可視化された「食」のうち数点を米粒型のドットに置き換えてさらに解像度を落とす。
人間は命を奪わなくては生きられないが、奪いすぎることの延長が戦争になる。
人類存続にも関わる食べることについて、奪うこと奪いすぎないことの間を行き来しつつ探りたい。
以下試作の画像を貼ります。