斎藤ちさとのウェブログ CHISATO SAITO weblog
嗜好品としての『茶』を巡るあれこれからびじゅつを眺めてみる。

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個展のご案内

梅雨の候、お変わりなくお元気でお過ごしでしょうか。
日頃からお世話になりましてありがとうございます。
この度、銀座に戦前から建つ奥野ビルの一室Gallery Camelliaにて「露地と泡」を開催いたします。
新作の写真と初のzine「ドコデモ山居」を発表いたします。

今回の展示は、ギャラリーカメリアの主催者・原田直子さんが茶人であることを踏まえ、
私自身茶売りの仕事をしながら
ここ数年来興味を持ってきた茶文化や茶葉を巡る現状へリサーチを重ね制作しました。
会場では、会期中の水曜日と日曜日の15時頃にお茶の時間 #NoTeaNoLife を設け、私がお茶を淹れる予定です。
それ以外の時間帯は原田さんが突発的にお茶を振る舞うかもしれません。

ご都合つきましたらご高覧くださいますようお願い申し上げます。
斎藤ちさと

露地と泡
会期:2017年6月27(火)―7月9日(日)  12:00-19:00 最終日は17:00まで 7/3月曜休廊
会場:Gallery Camellia
住所:中央区銀座1-9-8 奥野ビル502号室
www.gallerycamellia.jp
初めてのzine!



今月末の個展に向けて準備も佳境です。
先日初めて作っているzine『ドコデモ山居』の本体(?)の印刷があがって
きまして静かに感激しています。
このシリーズは構想を始めたのが、2013年の年末でした。
その間、茶道も習い始めたり、お茶の仕事に入ったりして、経験しながら考えました。
そして、やっとやっとやっと。。
本体は印刷が終わり、これから表紙を手作りします。
スケジュール的に本当にギリギリの完成になってしまいそうですが、あと一息。
なかなか納得いく形にならず、中断しつつの制作でしたので
あともう少しだよ!と呟いてみます。

役に立たない

ここ何年か公私に渡って、美術とお茶に関わっています。
世の中が実学指向、実益重視ともうしますか、
何かにつけ効能を謳って集客するわけです。

禅がマインドフルネスとなったみたく、人生も仕事もうまくいくように
なるしいいことだらけだよ!(笑)とご利益を解く。

美術で言えば、「アートの力」でみんな繋がって地域もおきるしサイコー!
お茶習い始めてから女子力あがって人生がうまく行きだしました!
自己啓発を目的にアートや茶道を使う感じ?

全部が全部間違いでもないし、別に悪いことでもないのですが、
そもそも明治時代から茶の湯は「茶道」としてお見合い必須のアイテムだったわけですし。
しかしそれでも「効能」を先に謳われてしまうとかなり窮屈だな。
と思う場面にたびたび遭遇します。
茶の湯も美術(アート)も本来遊興や学問であって(学問は究極の遊興ですね)
役に立とうが立つまいが関係ない。という態度です。
むしろ立たないことに本気出すって清々しい。くらいのもの。

役に立った。というのは個々の資質やそれまでの背景にもよるでしょうし、
あくまで副産物だよね?
と思うのは観客にではなく、主に発信する側に対してなのですが。

役に立つか立たないか解らないものに心血を注いでしまうのが、
人間の面白さだし、そこには自由がある。と思うものですから。


文字を見ながらお茶を飲む#NoTeaNoLife



バンドウジロウが開催中の個展でお茶淹れイベント を開催いたします。
描かれた文字を見ながらお茶を飲んでいただこうと思います。
仏教を伝える僧侶たちが大陸から携えて、日本で独自の展開を遂げたお茶。
「茶」という文字は十が二つ(草冠)と八十八、合わせて108になっています。
除夜の鐘でつく百八という数は人間の煩悩を表しているのだそうです。
煩悩。飲んでしまいましょうか。

会場:TETOKA 手と花 http://tetoka.jp/archives/category/events
日時:6/18(日曜日)16::00~20:00くらい
お茶3種(抹茶、釜炒り茶、煎茶)添え菓子付き
料金:600円
淹れ手:斎藤ちさと

備考:先着20名程度。
一度に対応出来る人数が3名程度までのため時間によってはお待ちいただくかもしれません。
 

Roji/Sankio


 

Sankio/Roji



今月はしぶとく少しずつ制作しています。
展示する作品ほぼ出来てきたかな。
と思って並べてみたのですがいろいろ思うところあり、作り直したり改めて作るものもいくつか。
ま、そんなものです。

茶畑と工場見学



先日、茶職場の研修で静岡島田と牧ノ原の工場に行ってきました。
今年は暖冬の後、2~3月にかけての冷え込みで出かかった新芽が留って
茶葉の生育が遅れているようですが、その分ゆっくり成長して旨味が備わったとのことで
新茶なのに味わい深いお茶が飲める珍しい年になるそうです!何と!


煎茶用の茶葉は1年分を新茶の時期に摘み取って、「荒茶」という状態にして寝かせつつ
時期時期で焙煎して使っていきます。
上の画像は荒茶になるまでの行程、蒸して揉んで乾かしをくりかえします。







たくさんの行程やスタッフの手を経て生の葉が美味しいお茶へと変貌するのですが
この作り方を最初に考案した人は本当に凄いな。


会社の畑で無農薬無肥料で育てている新芽たち。
この新芽を摘み取ったものでお茶を作ります。まさに「若い芽を摘む」という行為でして人間の業を感じました。
大切に飲まなくては。。。

*番茶やほうじ茶は新芽を摘み取った数ヶ月後、再び生えてきた芽を摘み取って作ります。

 お茶は茶の樹が人間に生命力を分けてくれているのを飲んでいるのですね。